未来の足跡♪

未来の足跡♪

1秒先も見えないから人生は楽しいのかも♪ いろんな話題を自由気ままに語ります。

前川喜平・前文部科学事務次官の一問一答に垣間見える疑問たち



<スポンサーリンク>


 

前川喜平・前文部科学事務次官が5/25に記者会見をしました。

政府が怪文書としている「総理のご意向」などと書かれた文章がホンモノであると説明しました。

以下、前川氏の会見に垣間見られる疑問について列挙してみます。

なお、会見詳細は「産経ニュース」を参考にさせていただきました。

 

 

<スポンサーリンク>

 

 

  

一問一答に入る前の前川氏の発言...

 

一問一答に入る前、前川氏は次のような発言をしました。

なお、以下の発言は意図がわかるような形でまとめてあり、発言の時系列は若干前後している部分もあります。

 

以下は産経ニュースからの引用をもとに作成していますが、分かりやすくまとめることを念頭に時系列を前後させたり、文言を削除や付加していますので、下記文章の責任はブログ管理人にあります。

 

一言一句の詳細については産経ニュースをごらんください。

 

問題文書の存在について

  1. 文科省が(現在問題になっている「総理のご意向」などと書かれた)文書について調査したけど「ない」と言っているなか、私が(この記者会見で)「ある」というので、文科省は非常に困った事態になるだろうが、あったものをなかったものにできないのでお話している。
  2. 政府において「総理のご意向」と書かれた文書が怪文書とされていたが、私が在職中に共有していた文書であることに間違いない。この文書は、文科省の専門教育課で作成され、幹部の間で共有された文書であり、改めて調査をすれば存在が明らかになるはず。同文書は文科省のパソコンのなか、サーバーのなかにある。

 

私(前川氏)の関わり

  1. 特区において規制改革のもと獣医学部新設を認めるべきだという行政課題について、私(前川氏、以下同じ)は事務方責任者として関わってきた。具体的にその業務に携わったのは昨年から今年1月21日、私が辞職するまでの期間。その間、非常に疑問を感じながら仕事をしていたし、十分まっとうな行政に方針を戻すことができなかった。結局、押し切られてしまったのは私自身が追わなければいけない責任。私が事務方のトップとして、大臣を支える次官として十分仕事ができなかったということなので、この場を借りて文科省にお詫びしたい。

 

加計学園問題の認識

  1. この文書に対し文科省は非常に苦慮し、また大臣からも懸念点が示され、関係省庁と連絡はとっていた。しかし、昨年10月17日に専門教育課から私が受け取った文書は内閣府からの最後通告であり、与党での議論はいらないということが書いてあり、2030年4月開学はもう決まったこと、大前提であり、それが総理のご意向だということであった。2015年6月に閣議決定された「日本再興戦略改定2015」では、新たな獣医学部新設の4条件が示されていたが、この4条件に(加計学園)が実質的な根拠を持って合致されているとは思えない。
  2. 文科省は大学設置認可権限を法律上持っているが、きちんと国民に説明できる形で権限行使しないといけない。獣医学部新設については獣医師の将来需要が見込まれないという前提があり獣医学部の新設は行わないという基準がある。
  3. 責任ある省庁〜農水省と厚労省〜でその(獣医師)の需要が示されていない。なので文科省としては責任を負いかねる責任を負わされたと当時思っていたし、現在でも私はそう思っている。前述の4条件について、内閣府は十分根拠ある形で合致しているとは判断していない。
  4. 責任あるそれぞれの省庁や内閣府がその役割を果たしていないなかで、文科省においてこの設置認可を審査するところまで来てしまった。これは行政の在り方として非常に問題がある。つまり、極めて薄弱な根拠のもとで、規制緩和が行われた。それによって公平公正であるべき行政の在り方がゆがめられたと私は認識している。

 

私の願い

  1. 私が加計担当の責任者である立場であったことは事実。だから私の努力不足があったことは認めざるを得ない。それを踏まえた上で、文科省には加計学園については公平公正な審査をしてきちんとした審査結果を出して欲しい。これ以上、行政の在り方をゆがめることがないようにして欲しい。

 

以上のサマリから...

結局、前川氏はこう言っているのです。

  • 加計学園の件については、行政として多くの問題認識を持っていたが、内閣府に押し切られ、文科省の最高責任者たる私はそれに全く抵抗することができなかった。なので、審査においてはゆがめられた行政の在り方を正して欲しい。

  

強権を発動できる、つまり、正しい行政の在り方を具現化できるトップが、それをできなかった、あるいはしなかった結果、その後始末を正しくしてね...ということです。

他の事務次官がすべてそうだとは断定したくないですが、行政のトップはみなさんこんな感じなのでしょうか...。

 

ブログ管理人の個人的見解ですが、「忖度」に問題があるとすれば、一番「忖度」して動いたのは(より正確には、動かなかったのは)前川氏なのではという印象を強く持つに至りました。

 

前川氏の一問一答

 

以下も、産経ニュースからの引用ですが、文言は前項同様に、わかりやすさを前提に削除、追加しています。

なお一問一答の時系列は変えていません。

 

  • Q1>内閣府の開学通告以前に内閣府と今治市が直接交渉(連絡)していたと感じたか?
  • 前川>交渉経緯は関知していない。

 

  • Q2>頭越しにやられたことをどう思うか。
  • 前川>国が許認可を行う事業なので、最初から「いついつまでに必ずやる」とはできない類いの問題。

 

  • Q3>加計学園ありき、今治市ありきだったということでいいか。
  • 前川>関係者暗黙の共通理解としてあったことは確か。内閣府においても文科省においてもこの国家戦略特区で議論している対象は今治市であり、加計学園の獣医学部であるという共通認識のもとで仕事をしていたと認識している。

 

  • Q4>共産党が提出した文書も承知しているか。
  • 前川>私が担当課から受け取ったものと同一のものではないかと思われる。

 

  • Q5>証人喚問を求められたらどうするか。
  • 前川>証人喚問があればまいります。

 

  • Q6>政府は問題の文書の存在は確認できなかったと主張している。名誉毀損などの法的措置をとる予定は。
  • 前川>文書はもう少しちゃんと調査をすれば確認できるはず。(文科省は)あるものをないといわざるを得ないとか、できないことをできるといわざるを得ないとか、そういう状況に追い込まれていると私は受けとめている。

 

  • Q7>文科大臣の懸念の言葉を前川氏は直接聞いたか。
  • 前川>いや、印象です。(ちなみに)私の辞職について、地位に恋々としたとか、ジタバタしたとかということはなかった。

 

  • Q8>これまでの経験で、首相の意向について、嘘をつくとかつかれた経験はあるか。
  • 前川>私自身は経験ない。

 

  • Q9>(首相の意向というような)文言があったとしたら、それは信じてしかるべきだという前提で読むのか。
  • 前川>部下が(内閣府藤原審議官から)聞いて書いたので100%信じられると思っている。

 

  • Q10>藤原審議官が嘘をつく可能性はあるか。
  • 代理人弁護士>それは藤原さんしか分からない。

 

  • Q11>獣医学部新設について、当初にはなかった「広域的に獣医学部がない地域に限る」という基準を具体的に指示したのは誰か。
  • 前川>これは文科省が実質的に責任を負えない。内閣府が特区枠組みのなかでこういった判断が行われた。内閣府から説明すべき問題。

 

  • Q12>前川氏は安倍首相とやりとりをしたか。
  • 前川>この問題について安倍総理と直接会ったことはない。

 

  • Q13>(直接会う)必要性はないと感じていたのか。
  • 前川>私のレベルで、この問題について安倍総理にお会いすることは考えられない。

 

  • Q14>一連の文書が公になってから安倍首相は一言もコメントしていないが。
  • 前川>そのことに関し、私はコメントする立場にない。

 

  • Q15>身の危険を感じたこと、権力側から嫌がらせを受けたことはあるか。
  • 前川>嫌なことは起きることは起きますが、それが権力側の嫌がらせかどうかは分かりません。

 

  • Q16>「最高レベルがいっていることだ」という9月28日付文書を目にしたとき、どう感じたか。文科大臣と2人で安倍首相に官邸で会っているがそのときには話さなかったのか。
  • 前川>文科大臣と同行の件では、別件。官邸の最高レベルが誰のことだか分かりません。

 

  • Q17>文科省として「最高レベル」に対しどう対応したのか。
  • 前川>文科省のスタンスは一貫している。今般の設置認可申請のためには人材需要があることが明確に示されることが必要で、それを示すのは農水省、あるいは厚労省。そこが「現在よりも多くの獣医師が必要です」と明確に言ってくれなければ、獣医学部新設に門戸を開くことができないという一貫した立場。
  • 前川>特区で獣医学部新設を認めるかどうかの検討にあたっては、2015年6月の閣議決定の条件(前述の4条件)に合致しているかどうか。これについては、内閣府が責任をもって判断してくれなければ困る。

 

  • Q18>「官邸の最高レベル」という言葉が急がせたのか。
  • 前川>最終的には内閣府に押し切られた。特区の主務官庁は内閣府だから、内閣府が最終的にそう判断したのであれば、もう文科省の手に及ばない、致し方ない、受けとめるしかない。

 

  • Q19>「官邸の最高レベル」ということについて松野大臣と話をしたか。
  • 前川>私はしていないが、担当からは松野大臣にそのこと(「官邸の最高レベル」)は説明しただろう。

 

  • Q20>官邸から来ているぞということか。
  • 前川>内閣府審議官の言葉として、(担当部局が松野大臣に)上げたのではないか。

 

ちょいちょい、いろんなところに、責任回避発言が見えます。

前川氏に発言どおりの一貫性の意思があったのなら、次の2点には最後まで抵抗すべきだったはずです。

その抵抗をほとんどせずに今があるという印象ですね。

  1. 獣医師のニーズがあることが前提であり、それは農水省や厚労省が明確に示すべき。
  2. 特区の4条件をきちんと満たすという明確な判断が必要。

この2点が曖昧なまま「押し切られた」というのでは、責任を放棄したと同意のように聞こえてしまいます。

 

なお、読売の報道に関するやりとりもあったようです。

それについては、こちらの記事をどうぞ。

 

民進党・玉木雄一郎氏の場合

 

加計学園問題を追及している民進党ですが、その民進党の玉木氏の2年前の発言が明らかになりました。

 

それは、約2年前、玉木氏が日本獣医師会総会で話した言葉です。

  • (獣医学部新設というような)おかしな方向の向かいそうになった際はしっかりとめる

と計画阻止を約束していたのです。

玉木氏は、父親が香川県獣医師会の副会長をしており、実弟も獣医師です。

また玉木氏は平成24年に日本獣医師会の政治団体「日本獣医師連盟」から100真似んの献金を受けるなど、日本獣医師会との深いつながりがあります。

 

玉木氏は加計学園問題追及の急先鋒なわけで、これって「忖度」なのでしょうか。

 

まとめ

 

森友学園問題については、なんとかスルーできてしまうような状況になっています。

一方、加計問題については、ほおっかぶりをしてこのままスルーできるという状況では徐々になくなってきているのかもしれません。

 

しかし、追求するほうにもいろんな懸念があるようで、まったく、政界というところは、魑魅魍魎な世界で、一般人には理解しがたいところだ...というのが一番の印象です。

 

追求すべきところは追求し、合わせて、やるべきことをやってくれないと困りますね。

野党はオールタナティブ(二者択一)な行動しかできないから、ずっと野党なんですね、きっと。

 

一方、与党も政権の高支持率にあぐらをかいているようだと...。 

※アイキャッチ画像の出典:産経ニュース